MT4とMT5の比較
MT4は2005年、MT5は2011年に各々リリースされました。開発元は同様ですが、性能や様相など変更となっている部分が複数個所存在します。一番初めはそれぞれのプラットフォームを比較していこうと思います。
MT4とMT5の比較表
MT4とMT5の違いを比較表で集大成したものがここから下になります。
項目 | MT4 | MT5 |
スピード | MT5と比べるとやや遅い | 動作が早く感じられる |
時間足の種類 | 9種類 | 21種類 |
アップデート回数(2018年~2019年1月) | 3回(回数が少なく、メタクォーツ社はMT5の普及に力を入れている) | 6回(2017年から断続的にアップデートされている) |
対応業者 | 海外業者はほぼ対応 | 一部大手海外FX業者 |
カスタムインディケーターの数 | とても豊富 | だんだん増えている |
基本インディケーター | デフォルト30種類 | デフォルト38種類 |
描画ツール(トレンドラインなど) | 31種類 | 44種類 |
EAの数 | とても豊富 | かなり少ない |
プログラム言語 | MQL4 | MQL5 |
仮想通貨 | 非対応 | 対応 |
MT5は、MT4の進化版になっており、機能としても太刀打ちできない部分はこれっぽっちも見当たりません。また、MT4よりもメモリを消費するといわれるものの、近年のPCの性能を考えれば影響は気に留めなくてもよいぐらいと言えるのではありませんでしょうか。
MT5では新たな機能としまして、2017年ごろに他に類を見ない人気を誇った仮想通貨の取引が可能になります。また、先物・債券・株式などにも対応するなどアップデートされるたびに機能が強大化されている様ですね。
MT4とMT5の機能的な違いについて、さらにはっきりと比較していきたいと思います。
表示時間足の種類
MT4とMT5の主な違いの中のひとつに「表示時間足」が存在します。MT5ではMT4から12種類もプラスアルファされ、計21種類の時間足を表示することができることになりました。
そんな理由でデイトレーダーや短期トレーダーは、MT5を使った方がチャートをよりきちんと分析できることになりますね。主な表示時間足の詳細は、これからあげるとおりです。
1分足、2分足、3分足、5分足、6分足、10分足、12分足、15分足、20分足、30分足、1時間足、2時間足、3時間足、4時間足、6時間足、8時間足、12時間足、日足、週足、月足 |
MT5では、さらに表示時間足を思い通りにカスタマイズする機能も装備されています。使い方はツールバーの時間足をセレクトしながら、右クリック>カスタマイズをセレクト。してみると、以下の画面が出てきます。こちらで自由にツールバーに表示する時間足のセレクトが可能です。
あまり利用しない不要な時間足を非表示にしておけば、ツールバーを調整することもできますね。
一方でMT4の表示時間足9種類でこれからあげるようになっています。
1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足 |
表示時間足が増すと、個性あふれる戦略の幅が増えると感じるトレーダーもいるようですね。スキャルピングが得意分野のトレーダーの中には、3分足を表示している人も多いそうなんです。また、スイングトレードをするトレーダーにとっては、12時間足などが表示できることはアドバンテージでしょう。
こんな風に時間足が増えたことで、より取引が有利になると考えるトレーダーには、MT5が何かと便利です。
気配値ウィンドウ
気配値ウィンドウもMT4とMT5の大きな違いの1つすね。MT5では大幅にリニューアルされ、各銘柄の情報が極めて見やすくなっています。MT4では、他の銘柄のレートパネルを同じ画面上で表示することはできませんでしたが、MT5ではカンタンに他の銘柄の高値・安値・スプレッド・スワップ・価格レートをチェック出来ます。
新たに追加された機能として、気配値ウィンドウに、「プライスボード」タブがプラスアルファされました。この画面が作用して、各々の通貨の情報を直感的に確認することができるようになりました。
国内のFX会社でも多く取り込まれている「レートパネル」と同じ形式で、高値・安値・スプレッド・スワップなどを一画面で把握できます。MT5を全く使った経験がない方でも、すぐにデータを理解できることは大きなメリットではないかと思います。